【専門家監修】妊娠中の運動不足は危険信号!?自宅でできるおすすめ運動とNG運動

ピラティス

「妊娠中は安静にしていなきゃ…」

そんな風に思っていませんか?

確かに、妊娠中は無理は禁物ですが、だからといって全く運動しないのはNG!

運動不足は、体重増加や腰痛、むくみなど、様々なトラブルを引き起こす可能性があります。

反対に、適度な運動は安産に繋がり、体力維持やストレス軽減にも効果的です。

この記事では、妊娠中の運動不足の危険性と、自宅で安全にできるおすすめ運動、そして避けるべきNG運動について、専門家の監修のもと詳しく解説します。

この記事を読めば、妊娠中の運動に対する不安が解消され、安心して運動に取り組めるようになるでしょう。

さあ、一緒に健康な体で出産を迎えましょう!

1. マタニティ期間は運動不足に要注意!

妊娠中は、ホルモンバランスの変化やお腹の赤ちゃんの成長に伴い、心身ともに大きな変化を経験します。つわりによる吐き気や倦怠感、お腹の大きさに伴う身体の負担増など、運動から遠ざかってしまう理由は人それぞれです。しかし、妊娠中の運動不足は、安定期に入ったからといって油断してはいけません。

1.1 運動不足が招くトラブル

運動不足は、体重の増加を招きやすく、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病のリスクを高めるだけでなく、出産時の難産や産後の体型回復にも影響を及ぼす可能性があります。さらに、妊娠中に増加する体重は、腰への負担をさらに増大させ、慢性的な腰痛を引き起こす原因にもなりかねません。

また、運動不足は腸の動きを鈍らせ、妊娠中のホルモンバランスの変化も相まって、便秘を悪化させる要因となります。さらに、血行不良によるむくみも引き起こしやすく、特に妊娠後期には子宮が大きくなることで下半身の血流が悪化し、足がパンパンに腫れてしまうことも珍しくありません。

そして、忘れてはならないのが体力の低下です。出産は、想像以上の体力を使う一大イベント。運動不足によって体力が低下していると、出産時の体力不足や産後の育児疲れに悩まされる可能性があります。赤ちゃんとの生活をスムーズにスタートさせるためにも、妊娠中の体力維持は非常に重要です。

1.2 運動がもたらす嬉しい効果

これらのリスクを考えると、妊娠中の適度な運動は、決して「余分なもの」ではなく、母子の健康を守るために欠かせないものと言えるでしょう。運動を通して心身ともに健康な状態を保ち、出産という大仕事を乗り越え、その後も元気なママでいるために、ぜひ積極的に体を動かしましょう。

妊娠中の運動には、以下のような嬉しい効果が期待できます。

  • 安産に繋がる:体力や筋力を維持することで、スムーズな出産をサポートします。
  • 体重管理:体重増加を抑え、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病のリスクを軽減します。
  • 腰痛・肩こり・むくみ改善:血行を促進し、筋肉の緊張を緩和することで、妊娠中のマイナートラブルを軽減します。
  • 便秘解消:腸の働きを活発にし、便秘を予防・改善します。
  • ストレス軽減:気分転換になり、ストレスを軽減する効果があります。
  • 体力維持:出産に必要な体力や筋力を維持・向上させます。
  • 産後回復:産後の体型回復をスムーズにします。
  • 赤ちゃんの発育を促進:適度な運動は、胎盤の血流を良くし、赤ちゃんの発育を促進する効果があります。

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2. 妊娠期間はいつから運動できる?時間はどれくらい?

妊娠中の運動は、基本的に安定期(妊娠16週~27週)から始めるのがおすすめです。

ただし、体調や経過には個人差があるため、必ず医師に相談し、許可を得てから始めるようにしましょう。

2.1 妊娠初期・中期・後期の運動の目安と注意点

  • 妊娠初期(~15週)
    • 激しい運動は避け、体調の良い日に軽いウォーキングやストレッチなどを行うようにしましょう。
    • 無理はせず、体調の変化に気を配りながら運動を行いましょう。
  • 妊娠中期(16週~27週)
    • 運動を始めるのに適した時期です。マタニティヨガやスイミングなど、様々な運動に挑戦してみましょう。
    • 運動強度や時間は、体調に合わせて調整しましょう。
    • お腹が張ったり、出血があったりする場合は、すぐに運動を中止し、医師に相談しましょう。
  • 妊娠後期(28週~)
    • お腹が大きくなり、動きづらくなるため、無理のない範囲で運動を行いましょう。
    • ウォーキングやストレッチなど、軽い運動を中心に行いましょう。
    • 医師の指示に従い、運動内容や強度を調整しましょう。

2.2 運動を始めるベストなタイミングは?

妊娠中期は、つわりが落ち着き、お腹もまだそれほど大きくないため、運動を始めるのに適した時期と言えます。

ただし、体調や経過には個人差があるため、必ず医師に相談し、許可を得てから始めるようにしましょう。

2.3 妊娠中の運動時間と頻度の目安

妊娠中の運動時間は、1回につき15分~30分を目安に、週に3~4回程度行うのがおすすめです。

ただし、体調や体力に合わせて、無理のない範囲で調整しましょう。

運動中に息切れや動悸が激しくなったり、お腹が張ったりする場合は、すぐに運動を中止し、安静にするようにしましょう。

3. 自宅でできる!妊娠中におすすめのマタニティ運動4選

ここでは、妊娠中でも自宅で安全にできるおすすめの運動を4つ紹介します。

3.1 スロースクワット

スクワットは、下半身の筋肉を鍛え、体力向上や姿勢改善に効果的な運動です。

妊娠中は、ゆっくりとしたペースで行い、無理のない範囲で回数を調整しましょう。

やり方

  1. 足を肩幅に開いて立ち、つま先を少し外側に向けます。
  2. 背筋を伸ばし、ゆっくりと腰を落とします。膝がつま先よりも前に出ないように注意しましょう。
  3. 太ももが床と平行になるまで腰を落としたら、ゆっくりと元の姿勢に戻ります。
  4. 10回を1セットとして、2~3セット繰り返しましょう。

注意点

  • 膝に痛みを感じる場合は、無理に行わないようにしましょう。
  • バランスを崩さないように、壁や椅子などに手をついて行っても構いません。

3.2 家事

家事も立派な運動です。掃除機をかけたり、洗濯物を干したり、料理をしたりすることで、適度に体を動かすことができます。

運動になる家事の例

  • 掃除機をかける
  • 床を拭く
  • 洗濯物を干す
  • アイロンをかける
  • 料理をする
  • 食器を洗う

ポイント

  • 無理のない範囲で行いましょう。
  • 疲れたら休憩を取りましょう。
  • 同じ姿勢を長時間続けず、こまめに体を動かすようにしましょう。

3.3 マタニティヨガ

マタニティヨガは、妊娠中の体の変化に合わせて作られたヨガプログラムです。

呼吸法やストレッチ、ポーズを通して、心身のリラックスや柔軟性向上、体力アップなどを目指します。

マタニティヨガのメリット

  • 妊娠中の体の不調を緩和する(腰痛、肩こり、むくみ、便秘など)
  • リラックス効果を高める
  • 柔軟性を向上させる
  • 体力をアップさせる
  • 出産に必要な筋肉を鍛える
  • 呼吸法を身に付ける

注意点

  • 妊娠中の体に負担をかけないポーズを選びましょう。
  • 無理のない範囲で行いましょう。
  • ヨガスタジオやオンラインレッスンなど、専門家の指導を受けるのがおすすめです。

3.4 ストレッチ

ストレッチは、筋肉の柔軟性を高め、血行を促進する効果があります。

妊娠中は、特に腰や背中、肩などのストレッチを行うのがおすすめです。

ストレッチのメリット

  • 筋肉の柔軟性を高める
  • 血行を促進する
  • 筋肉の緊張を緩和する
  • リラックス効果を高める
  • 腰痛や肩こりを予防・改善する

注意点

  • 無理のない範囲で行いましょう。
  • 痛みを感じる場合は、すぐに中止しましょう。
  • 反動をつけずに、ゆっくりと筋肉を伸ばしましょう。

4. 妊娠中はNGな運動

妊娠中は、以下の運動は避けましょう。

  • 激しい運動 ランニングやジャンプなど、心拍数が急激に上昇するような激しい運動は、体に負担がかかりすぎるため避けましょう。
  • お腹を圧迫する運動 お腹を圧迫するような運動は、胎児に悪影響を与える可能性があるため避けましょう。例えば、仰向けになって行う腹筋運動や、うつ伏せになって行う運動などです。
  • 転倒リスクのある運動 妊娠中はバランスを崩しやすいため、転倒リスクのある運動は避けましょう。例えば、スキーやスノーボード、乗馬、自転車などです。
  • 高温多湿の環境での運動 高温多湿の環境での運動は、体力を消耗しやすく、脱水症状を起こす危険性があるため避けましょう。
  • コンタクトスポーツ 他のプレイヤーと接触する可能性のあるスポーツは、怪我のリスクがあるため避けましょう。

5. 妊婦に一番おすすめな室内運動は?

妊娠中に一番おすすめの室内運動は、マタニティヨガやストレッチです。

これらの運動は、妊娠中の体に負担をかけずに、安全に行うことができます。

また、バランスボールを使ったエクササイズもおすすめです。

バランスボールは、不安定なため、体幹を鍛える効果があります。

さらに、リラックス効果やストレス軽減効果も期待できます。

6. 妊娠中の運動を室内で無理なく続ける方法は?

妊娠中の運動を室内で無理なく続ける方法は、以下のポイントを意識してみましょう。

  • 短時間でできる運動を取り入れる 1日にまとまった時間が取れない場合は、5分、10分など、短時間でできる運動を複数回に分けて行いましょう。例えば、朝起きたらストレッチ、昼休みにスクワット、夜寝る前にマタニティヨガなど、生活の中に運動を取り入れる工夫をしましょう。
  • 飽きないように運動の種類を変える 毎日同じ運動ばかりだと飽きてしまうので、マタニティヨガ、ストレッチ、バランスボールなど、様々な運動を組み合わせましょう。動画サイトやアプリなどを活用して、新しい運動に挑戦してみるのもおすすめです。
  • 気分転換になる音楽をかける 好きな音楽をかけながら運動すると、気分転換になり、楽しく運動を続けることができます。アップテンポな曲でモチベーションを上げたり、リラックスできる曲で心を落ち着かせたり、音楽の力を借りて運動を楽しみましょう。
  • オンラインフィットネスを活用する オンラインフィットネスは、自宅で手軽に運動できる便利なツールです。妊娠中の女性向けのプログラムも豊富に用意されているので、自分に合ったプログラムを選んで参加してみましょう。インストラクターの指導を受けながら、安全に運動することができます。
  • パートナーや家族と一緒に運動する パートナーや家族と一緒に運動すると、モチベーションがアップし、楽しく運動を続けることができます。一緒にウォーキングに出かけたり、マタニティヨガの動画を見ながら一緒にポーズを取ったり、協力して運動不足を解消しましょう。
  • 無理のない目標を設定する 「毎日30分運動する」など、最初から高い目標を設定してしまうと、挫折しやすくなります。まずは「週に3回、10分ずつ運動する」など、無理のない目標を設定し、徐々に運動量を増やしていくようにしましょう。

7. まとめ|妊娠中の運動不足を解消し、健康な体で出産を迎えよう!

妊娠中の運動は、安産に繋がり、体力維持やストレス軽減にも効果的ですが、運動不足は体重増加や腰痛、むくみなど、様々なトラブルを引き起こす可能性があるため注意が必要です。妊娠中の運動は、必ず医師に相談し、許可を得てから、体調や体力に合わせて無理のない範囲で行うようにしましょう。

自宅で安全にできる運動として、スロースクワット、家事、マタニティヨガ、ストレッチなどがおすすめです。特に、マタニティヨガは妊娠中の体の変化に合わせたプログラムで、心身のリラックスや柔軟性向上、体力アップなどを目指せるため、妊娠中の運動不足解消に最適です。

一方で、激しい運動やお腹を圧迫する運動、転倒リスクのある運動などは避けましょう。妊娠中の体はデリケートなので、安全を第一に考え、無理のない範囲で運動を楽しむことが大切です。

この記事で紹介した運動方法や注意点を参考に、妊娠中の運動不足を解消し、健康な体で出産を迎えましょう。運動中に少しでも異変を感じたら、すぐに運動を中止し、医師に相談するようにしましょう。

妊娠中の運動は、専門家のアドバイスやサポートを受けながら行うのがおすすめです。安心して運動に取り組めるように、積極的に情報収集を行い、専門家の意見を参考にしながら、自分にとって最適な運動方法を見つけ、無理なく楽しく運動を続けていきましょう。

プロフィール
この記事を書いた人

ヨガ歴10年。Webマーケティングの会社で働きながらヨガをしていたので、
自分でできることでもっとヨガの良さを広めていきたいと思います。ブログ運営以外にもコンテンツ制作や広告運用など幅広い業務を請負中

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